せっかく出てきた『含み益』、さっさと確定させてしまいたい!!
そうやって、細かな利確を繰り返しているうちに、大きく負ける。
あの時の含み益ポジションを持っていれば、今ごろ・・・。
まだ、負け組の僕が言えることは、利確に『ベスト(最高)(満額)』は存在しないということ。
仮に、あるトレードにおいて利益MAXのベストな利確ができたとしても、それは”たまたま”。まぐれでしかない。
その”たまたま”の最高を追い求めるトレード(利確方法)からは、日々『あまり良くない利確』が発生し続ける。
『ベスト(最高)』な利確はないが、『ベター(より良い)』な利確はできるはず。
投資格言にも
『頭と尻尾はくれてやれ』
という言葉があるように、ベターな利確を日々獲得する利確指針に基づいたトレードが、トータルでの勝利に結びつくと考えられる。
15分足トレードで1時間足の利確ポイントを押さえておく
ベターな利確を求めるために必要なこと。
トレードのエントリー時点で、利確ポイントを決めておくこと。(損切りポイントも)
※ここでの利確ポイントは、あくまで、そのポイント(ライン)で、値動きが抵抗を受けたら、利確するということ。
そのポイント(ライン)をローソク足の終値でブレイクすれば、保有し続ける。
15分足トレードの利確ポイントは
15分足でのポイントと、上位足である1時間足のポイントを押さえておくこと。
エントリーと利確ポイント(損切りポイント)
3月2日のユーロ/米ドル
15分足チャートです。
(※必要保証金が足りないため、トレードしてません。)
チャート上の白線
2つの×印があります。
相場は下降方向。ここで、上昇の2回目の失敗を受けて、黄色丸でショートエントリーしたと仮定します。
⇒『2回目の失敗』を使ったトレード方法については、こちらの記事を。
損切りポイントは、エントリー根拠の2回目の失敗が発生した、白線。
利確ポイントは、チャートの下側にの青い点線が2本。
(下の青線は、15分足での目立つ安値。)
上の青線は・・・
1時間足の目立つ安値。1.0525ドル。
画像を後で撮影したため、すでにWボトム形成してますがエントリー時間は、朝の8時です。
このように、上位足の節目も確認しておく。
エントリー後・・・
順調に下降していきました。
黄色丸がエントリーポイントです。
11:45分現在は含み益が発生しています。
この含み益を手堅く確保するためにも、含み益確保ラインを設置します。
白い点線が含み益確保ラインです。
その後・・・
新しく設定した、含み益確保ライン上での攻防があり・・・
設置した含み益確保ラインから、新たなベア派が加わり、さらに下降しました。
エントリー後の安値(含み益確保ラインの引き始めのポイント)が、上昇抵抗線となり、上値を抑え続けたことで、ブル派が逃げ出したようにも見えます。
ここからさらなる下降を期待したのですが・・・
もともと設定していた利確ポイントのうち、1時間足のライン。
1時間足のWボトムとなるライン上で、十字線ローソク足が出た(抵抗)ところで利確するのが、ベターかと。
ベストな利確(さらなる利益)を求めると、1時間足のWボトムとなるラインをブレイク(さらに、15分足の前回安値も)する期待を込めて保有することになります。
しかし、相場は、この後、1.05440ドルまで一気に上昇してきました。
(1時間足のWボトムからのカウンタートレンド勢力の仕掛け)
つまり、さらなる利益を求めるポジション保有だけなら、含み益が損切りに変わるの危険性も出てくるということ。
1時間足のWボトム地点をブレイクしたなら、その後のブレイク第2波に乗るトレードを実施すればよい。
ベターな利確を求めること
国内口座でFXをしているなら、少額保証金から1回のトレードで大金持ちになる人はいない。
だから、1回のベストな利確を求めるのではなく
100回・1,000回・10,000回トレードした場合に、より多く利益が確保できる方法(ベターな利確)を選択し続けることが必要。
(仮に1回で大金持ちになれる勝負ができるとしても、リスクが高すぎるからやりません!!)
そのためには、エントリー時点で、どうなったら利確するかを決めておくこと。
そして、含み益をより多く確保するためには
『〇〇pipsになったから、今、利確っ!!』
ではなく
ローソク足が作りだすチャートに基づいて、含み益確保ラインを設置していくこと。
(ポジション保有時間が長くなれば、含み益確保ラインも変動させていく。)
含み益が手元にあっても、利確ポイントを最初から決めておけば、慌てて『小さな利確』をすることはなくなる。
そして、マーケットが決めておいた利確ポイントをブレイクし、さらに含み益が増加してきた場合には、含み益確保ラインを新しく設けていく。
その繰り返しが、ベターな利確(より多くの利益)を生み出すことに繋がる。
ある1トレードで、あまり利益がとれなくとも、この方法なら、これから先のトレードで得る利益をより多くすることができるだろう。