僕は、ローソク足1本あたりの信頼度の高さから、デイトレードにおいて1時間足を主体にFXをしています。
1時間のローソク足は、『騙し』を防ぎやすい(1時間未満のローソク足と比較して)という長所があります。
しかし、1時間足も万能ではなく、欠点(短所)があります。
欠点(短所)としては、比較的長い時間のローソク足になるので、トレード時に『エントリータイミングを逃す』と、そこから数時間トレードを諦めるしかないということ。一方方向に進み続ける値動きの時は、”押し目”や”戻り”が見えない。
※長い時間のローソク足ほど、1本あたりの信頼度は上がりますが、トレードチャンス(回数)は減る傾向。
(焦って、後乗りしても損失が大きくなる確率が高くなるため、そういった乗り遅れエントリーは避けるべきである。)
その欠点(短所)を補うのが、1つのチャートだけでなく、『違う時間のチャートを見る』こと。
その組み合わせとして、機能しやすい(見やすい・分かりやすい)のが、1時間足+15分足です。
1時間足だけで見るトレンド相場
では、実際のチャートを元に解説します。
2016年11月1日の米ドル/円、1時間足チャートです。
チャート上はWトップから下落しています。
タイミング①:Wトップの頂上でショートエントリー(図の黄色枠)する
これを逃すと、後は、”戻り売りのタイミング”なし。という状況です。
黄色枠以前の値動きを見ると、下も底堅そうなチャート。しかし、Wトップ形成なので、ショートを検討するが・・・。このチャートだけでは決め手に欠く。
Wトップで下落した後の”戻り売り”を狙うのが最も勝率の高いトレードだと考えられますが・・・。
トレンド発生起点においては、どうなるか分かりません!戻り売りのタイミングがあるのか?ないのか?
➡分からない未来のタイミングを計るよりも、分かる現在の値動きから未来の値動きを考察することが重要!!
下位足の15分足で仕掛けのタイミングを計る
同時刻の15分足チャートです。
16時のWトップから21時過ぎに向けて、綺麗なダウントレンド。
トレンドラインも引け、山が3つ見やすい状態である。
1時間足で入れなくても、15分足なら入れる。
※1時間足が下落傾向(予測)で、且つ、15分足も下落予測。上位足の1時間足と同一方向であることが絶対条件。(『FOXの負けないFX』へ条件追加)
損切り条件も、このトレンドラインを上に抜けるorこの高値を抜けるで、明確に設定できる。
その後・・・
トレンド発生時によく見る形。10EMAを割ることなく下落し続けました。
※強力な値動きの相場においては、10EMAを割ることなく、(EMA等に)タッチした足で大幅に反発する。
しかし、15分足トレードにおいては、『前回高値を大幅に超える反発がトレンドラインや・EMAライン上で発生した場合は、入らない』というルールがあるため、今回のトレードは、15分足でもエントリーは22時のタイミングだけであった。
※そして、この日は、22時45分・23時に米経済指標があったため、指標での唐突な値動きを警戒してトレードは見送った。
利確に関して
まだ満足のいく利確ができていない。
この検証チャートからは、通常の1時間足チャートでのトレードを実施した場合、含み駅の場合は、下位足のEMAをひとつの判断基準にできるのではないかと思う。
15分足の10(25)EMAを割るまで。
15分足のトレンドラインを割るまで。
今後のトレードでこれらを検証してみよう。
この記事から2年後…
今(2018年11月)から2年前に書いた記事。1時間足と15分足、複数の時間足を見て相場分析をするという、マルチタイムフレーム分析(MTF)を自分なりにやり始めようとしていたのは、とても良いスタートだったが・・・
この先2年間は、チャートパターンという聖杯探しの旅に出てしまい、基礎勉学を疎かにして、トレード指針を見失うことになった。
エントリーパターンという聖杯を探して、この記事にたどり着いた人には、ぜひこのブログの最新記事を見て欲しいです。
FXをやっていくうえで、チャートパターンよりも大事なものが見つかるはずです。